移動平均線とその見方を学ぼう!

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移動平均線とは?

移動平均線(MA)とは、
レートの終値の平均を算出し、それをローソク足チャートに表示させたものであり、
テクニカル分析の中でも最もポピュラーであり、良く使われる分析の1つであります。

どこまでの平均を出すかは自由に設定できます。

設定というのは、計算対象のローソクの本数を指します。

過去何本分のローソク足の終値の平均値を算出するか?
その計算結果が移動平均線になります。

移動平均線はMAと表記され、Moving Averageの略になります。

今後、5MAや21MAという表記を取引画面で目にすることがあると思いますが、
移動平均線の事を指しています。
(MAの前にある数字は移動平均線の設定値になります。)

黄色と黄緑の線が移動平均線(5MAと25MA)

移動平均線(5MAと25MA)

何足のチャートかで移動平均線は変化する

移動平均線は何足チャートかによって計算結果が変わります。

例えば、移動平均線の設定が5MAの場合、
5分足チャートでは、過去5本分5分足の終値の平均を、
1時間足チャートでは、過去1時間足が5本分なので、過去5時間の終値の平均を
日足では、日足が5本分なので、過去5日間の終値の平均がそれぞれ表記されます。

平均を出す際の計算対象(設定値)は様々であり、特に決まりもありませんが、

5 13 20 21 25 26 89 200

などの設定値がよく見られます。

移動平均線は大抵2本の線で構成され、初めの設定値は証券会社にも異なります。
良く見る組み合わせの例として
5と20
13と26
などで、この様な組み合わせで初めから構成されているパターンが見られます。

もちろん、移動平均線は自身で設定できますので、
取引スタイルに合った移動平均線
の設定をしてもらえればと思います。

移動平均線の基本的な見方

移動平均線を見て、終値の平均が分かりますが、
終値の平均が分かっただけでは、チャート分析にはなりません。

では、その平均値をどう利用するか・・?

見方を一言で言うと、
ローソク足との位置関係などを見て、チャート分析をしていきます。

移動平均線を利用した様々な分析方法はあります。
その中から、移動平均線の基本的な利用方法を幾つかご紹介していきたいと思います。

移動平均線は、ローソク足の上にあるか下にあるか

移動平均線がローソク足の上位置にある場合

移動平均線がローソク足の上の位置にあるという事は、
レートが平均値よりも安値で取引されている事を意味しており、
売りが多く、レートが値下がり傾向であると言えます。

売りトレンド傾向がある移動平均線
売りトレンド傾向がある移動平均線

上図の青まるの部分に注目してください。

移動平均線とローソク足の上下の位置関係が変わっております。
上下が変わるという事はつまり、平均値よりもレートが値上がりした瞬間を
意味しており、売りから買いに、トレンドが変わる可能性があります。

売りポジションではなく、買いポジションに変更するタイミングとして視る事ができます。

移動平均線がローソク足の下位置にある場合

移動平均線がローソク足の下の位置にあるという事は、
レートが平均値よりも高値で取引されている事を意味しており、
買いが多く、レートが値上がり傾向にあるといえます。

買いトレンド傾向がある移動平均線売りトレンド傾向がある移動平均線

上図の青まるの部分も先程の説明と同様に、
移動平均線とローソク足の上下の位置関係が変わっております。

買いから売りにトレンドが変わる可能性がありますので、
買いポジションから売りポジションに変更するタイミングとして視る事ができます

重要点:移動平均線をまたぐ時はトレンドのサイン
下から上へ・上から下へとまたぐ場合は新しいトレンドが起きやすい
という事を覚えておきましょう。

移動平均線とローソク足が離れすぎている場合の傾向

移動平均線とレートが離れすぎてしまうと、レートは移動平均線に近づこう
とする動きになる傾向があります。

この傾向を利用してその後のレートの動きを予想する事ができます。

参考図
売りトレンド傾向がある移動平均線

上の参考図は、
「大きな値上がりが発生し、一時は移動平均線と離れてしまったが、
移動平均線に近づこうとする動きにより、値下がりの動きになり、
移動平均線との距離が落ち着いた」
という想定の図です。

上の参考図から分かる通り、移動平均線とレートが離れた場合、
移動平均線に近づく値動きになると予想する事ができます。

この場合は移動平均線と離れた所で売りポジションを持ち、
移動平均線に近づいたら決済する事で利益を発生させられます。

もちろん、この逆でレートが移動平均線よりも下に離れる(平均よりも安値になっている)
パターンもあり、その場合は移動平均線と離れた所で買いポジションも持ち、
移動平均線に近づいたら決済する事で利益を発生させられます。

ゴールデンクロスとデットクロス

ゴールデンクロスとデットクロスは、
短期の移動平均線と長期の移動平均線の2本の移動線を用いてレートの動きを視ます。

移動平均線は短期と長期では割る数が違うので、動きが違います。
短期の移動平均線はここ最近の値動きに影響されますので、動きが激しく、
長期の方は長い期間での値動きから計算されるので、短期に比べて動きは緩やかです。

この2本の移動平均線の動きから、相場のシグナルを察知します。

ゴールデンクロスは買いのシグナル

ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を
上に抜ける事を言います。

ゴールデンクロスが発生した時はレートの上昇が期待できますので、
買いのシグナルであると言われております。

デッドクロスは売りのシグナル

デッドクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を
下に抜ける事を言います。

デッドクロスが発生した時はレートの下降する傾向にありますので、
売りのシグナルであると言われております。

売りトレンド傾向がある移動平均線

・ゴールデンクロス・・短期の移動平均線が長期の移動平均線の上に抜け上昇する現象
レートの値上がりの可能性が高く、買いシグナルとなる。

・デッドクロス・・・短期の移動平均線が長期の移動平均線の下に抜け下降する現象
レートの値下がりの可能性が高く、売りシグナルとなる。

・時間単位が長い方が信頼性は高いが・・
ゴールデンクロス・デットクロス共に、
分足などの時間単位が短いローソク足チャートよりは、数時間や日足などの時間単位が
長いローソク足チャートに発生した時の方が信頼性は上がります。

その理由として、時間単位が短いローソク足チャートの移動平均線は少しの値動きで激しく動きますので、シグナルとしての信頼性は欠けてしまうからです。

例えば、1分足のみを見ていて、ゴールデンクロスが出たからと言って早急に判断すると
痛い目を見る事も十二分に有り得ます。

シグナルを察知する為にはやはり時間足や日足以上の時間帯の長いローソク足チャート
を複数視た上で判断するのが良いと思います。

しかし、これにもデメリットが存在します。
それは、タイムラグが発生してしまうかもしれないリスクです。

時間単位が長いという事は、平均が出るまでの時間もかかっている
という事を意味しており、ゴールデンクロスやデットクロスが発生したと
気付いた段階で既に値動きが落ちついており、次のトレンドに移っているという事も有り得ます。

「ゴールデンクロスだ!」「デットクロスだ!」といって早々と飛びつくのは危険ですので、
その他の判断材料も考慮しつつ、冷静に判断を求められます。

また、ゴールデンクロス・デットクロスや移動平均線だけでなく、
これから紹介するテクニカル分析も含め、あくまでも傾向や分析の手段であり、
必ずしもそうなるとは限らない事を肝に銘じておく必要があります。

ただし、FXをする以上は身に着けておかなければいけないモノばかりですので、
テクニックや知識はしっかりと身に着けていきましょう。

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